2016-10-28
警察内に差別浸透か―「土人」発言について背景の究明求める
2016年10月28日 第192国会 内閣委員会
日本共産党の池内さおり議員は28日の衆院内閣委員会で、米軍北部訓練場(沖縄県東村高江など)のオスプレイパッド(着陸帯)建設現場周辺で、公務中の大阪府警機動隊員が建設反対の市民に「土人」「シナ人」と差別発言をした問題の徹底究明による再発防止を要求しました。
池内氏は「『土人』『シナ人』は日常使わない言葉だ。どこかでこの言葉を知った機動隊員が、沖縄の人々をさげすむ言葉として内面化した経過があるはずだ」と指摘。「警察内部に、こうした差別的な考え方が浸透しているのではないかと危惧する」と述べました。
池内氏は、恵隆之介拓殖大学客員教授がフェイスブックに「大阪府警機動隊員『土人』発言どこが悪い?」と書き、警察官向け限定販売の雑誌『月刊BAN』最新号掲載の自身の記事が「警察諸兄に大きなエールになる」と記していると紹介。「いくら国家公安委員長が『不適切』と言っても、こうして問題発言が擁護され、偏った考えが警察内に広げられているならば再発は防げない」として差別発言の背景にある問題を究明するよう求めました。
松本純国家公安委員長は、「不適切な発言だった」と繰り返したものの「調査の必要性は認識していない」と述べました。
(2016年10月29日付しんぶん赤旗)